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ぼく、沙慈・クロスロードは大学卒業後、軌道エレベーターのメンテナンス会社に就職しました。
おっさん「おい沙慈、今日はもうあがろうぜ」
沙慈「はい、お疲れ様です」
おっさん「お前はてんでなっちゃいねぇ、知識はあるようだが技術はまだまだよ」
沙慈「なんだ、あれ？」
ELS「チーッス！」きちゃった！
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ELS「おいしょおおおおお！！！」タックル
沙慈「うっ！」ドムッ
おっさん「沙慈？」
おっさん「沙慈いいい！！！」
-
地球 ユニオン
グラハム「宇宙生命体の襲来とは、おとめ座の私はときめきを感じずにはいられない！」
グラハム「運命を感じる！シロガネの！」
ELS「おいしょおおおおお！！！」タックル
グラハム「うっ！」ドムッ
ハワード「タイチョー！」
ダリル「タイチョー！」
ジョシュア「アハハｗｗｗ」
-
AEU
リント「あの銀色の物体に接触すると、同化するみたいなんで気をつけてください」
コーラサワー「同化するとどうなるんですか？」
リント「では私は本部へ報告に戻ります。戦線の維持はお任せします」
コーラサワー「ずるいなぁ、あの人」
デカルト「うわあああああああああ！！！」
-
ELS「あいつ狙え！」
デカルト「たーすけてー！」
コーラサワー「モテモテじゃねーか、イノベイター」
デカルト「こんなのにモテてもうれしくない！それにうるさい！」
コーラサワー「うるさい？」
ELS「おいしょおおおおお！！！」ドムッ
デカルト「うっ！」
ELS「おいしょおおおおお！！！」ドムドムドムッ
コーラサワー「あいつらデカルトに刺さりまくってやがる」
コーラサワー「あら、戦闘終わった？」
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きっしょ
-
人革連
ELS「うぇーい！」びゅーん
アンドレイ「なぜあの物体は戦線を急に離脱したんだ？」
部下「知らん」
アンドレイ「何か目的をもって動いているのか？」
-
セルゲイ「親離れしてほしいのだが？」
ソーマ「イヤですぅぅぅ、パパとずっと一緒にいますぅぅぅ！」
セルゲイ「（彼女を引き取ったのは彼女の人生のためだ）」
セルゲイ「（しかし、引き取ってからも私以外の人間と好んで接しようとしない）」
セイゲイ「（ここは心を鬼にして、ムリヤリにでも距離を取らざるを得ないか）」
-
ソーマ「コーヒー煎れましたぁぁぁ。おいしいですかぁぁぁ？」
セルゲイ「相変わらず君は、コーヒーをいれる天才だな」
ソーマ「ありがとうございます！」
セルゲイ「（いかんな）」
ELS「おいしょおおおおお！！！」ガシャーン！ 家屋をぶちやぶる
ソーマ「うっ！」
セルゲイ「ソーマ！」
-
なんで急に00のSS
-
アンドレイ「父さん」
セルゲイ「アンドレイ！」
セルゲイ「これはどういうことだ！？」
アンドレイ「わからない、その物体が急に不可解な行動をとり、ここに突撃した」
セルゲイ「何をやっているんだ！国民の安全を守るのが軍人の責務だろうが！」
アンドレイ「……面目次第もない」
ELS「おいしょおおおおお！！！」ドムッ
アンドレイ「うっ！」
セルゲイ「アンドレイ！」
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アザディスタン
シーリン「謎の金属生命体が飛来しました」
マリナ「そうですか、被害はありますか？」
シーリン「甚大です」
マリナ「まぁ、どうしましょう」
シーリン「残存している兵力を王宮に集めます」
マリナ「そんなことより被災した地域に派遣しなさい」
シーリン「バカいってんじゃねーよ」
マリナ「まぁ」
-
デカルト「……」
ELS「最低でも県外。君は日本国憲法を読んでいるかね？天皇の行為はなんて書いてある？
二番じゃダメなんですか。トラストミー。戦う。アベノマスク。日本4ね。
ただちに影響はない。日本は日本人だけのものではない。アッキード事件。強行採決。
自民党って感じ悪いよね。コロナは人災。民主主義ってなんだ、これだ。政治が国民を殺した。
アベノミクスのエンジンをふかせば空中分解する。戦争法案。共謀罪。特定秘密保護法。
デジタル監視法。カジノ法案。アメポチ。コロナ対策だけでも立憲民主党に任せてみたら。
ゼロコロナ。NHKをぶっ壊す。ベクレてんねんやろな。汚染水。生前退位。アベヤメロ。」デカルト「うるせええええええええええええええええ！！！」
ELS「！？」
-
デカルト「頭に響くんだよ！！」
デカルト「わめいてばかりで！！」
ELS「シー」
ELS「……」
-
アザディスタン
刹那「神の使徒によってアザディスタン軍が半壊した今がチャンスだ！」
刹那「これは神の啓示だ！」
刹那「アザディスタンを討てと神が命じている！」
刹那「狙いは王宮にいるマリナ・イスマイール！」
刹那「アッラー・アクバル！」
ムスリム兵「アッラー・アクバル！」
サーシェス「ところがぎっちょん！」
-
刹那「アザディスタンが我らの国土にいれた異教徒か！」
刹那「そこをどけぇ！」
サーシェス「どかねぇよ！クルジス人！」
刹那「この動き！？」
サーシェス「おん？」
刹那「アリー・アル・サーシェスか？」
サーシェス「そうだけど？」
-
刹那「なぜあなたが俺たちの邪魔をする！？」
刹那「神は我らに聖戦を命じた！」
サーシェス「……クルジスのガキか？」
刹那「そうだ！」
刹那「神は、神をあだなすマリナ・イスマイールを討てと命じている！」
サーシェス「命じてねーよ！」
-
刹那「あの銀色の物体は、神の使徒だ！」
刹那「我らの戦いをたすけてくれている！」
刹那「あなたならわかるはずだ！」
サーシェス「わかんねーよ！」ばぎゃーん！
刹那「くっ！」
サーシェス「あらよっと！」バッキューン！
部下「うっ！」ぼーん！ 爆発
刹那「貴様！」
-
サーシェス「なぜお前らの邪魔をするか聞いたな！？」
サーシェス「アザディスタンに雇われたからだよ！」
刹那「……いくらで雇われた？」
サーシェス「お生憎だなクルジスのガキ！」
サーシェス「金で買収しようったってそうはいかねーよ！」
刹那「大義をあの女に見つけたのか！？」
サーシェス「そんなわけねぇだろ！」
-
サーシェス「俺たちゃ民間の軍事会社なんだよ！傭兵なんだよ！」
刹那「だからこちらがより多く金を支払うと言っている！」
サーシェス「わかんねぇかぁ！？」
サーシェス「AEUとアザディスタンの国交が正常化したんだよ！」
サーシェス「AEUはアザディスタンへの支援の見返りに、ここに工場を造るんだってよ！」
-
サーシェス「だが支援を全部アザディスタンにくれてやるんじゃあ、おもしろくねーだろ！」
サーシェス「アザディスタンはその支援から、AEUの企業に便宜を図るようになってんだよ！」
サーシェス「その企業のひとつが、俺たちだ！」
刹那「薄汚れた異教徒め！」
サーシェス「薄汚れてる？そりゃてめぇらだろうが！」
サーシェス「今の状況を誰がどうみればてめぇらに大義があると思う！？」
サーシェス「てか、実際ねーんだよ！！」
-
サーシェス「多少汚い金のやり取りはあったが」
サーシェス「これは、あの善良なお嬢ちゃんの功績だろうがよ！」
サーシェス「国内の迫害を問題視され、世界から援助が受けられなかったのを」
サーシェス「なんとかまとめあげて、国外から理解を得て、念願だった軌道エレベーター建設を実現させた！」
サーシェス「結果、軌道エレベーター建設のための仕事と富を、国民に与えたんだよ！」
サーシェス「クルジス人でも労働者としてわけへだてなく受け入れるんだとよ！美しいもんだねぇ！」
刹那「クルジスは、アザディスタンではない！」
サーシェス「知ったこっちゃねぇんだよ！そんなノスタルジックな感情は！」
サーシェス「もちろんAEUとしちゃ、将来的にここに工場を置くんだからエネルギー確保のための先行投資でしかねーがな！」
-
サーシェス「争いあうのは人間の性だ！」
サーシェス「戦争は永遠に終わらねぇんだよ！」ばっきゅーん！
部下「アッラー・アクバル！」ぼーん！
サーシェス「てめぇが洗脳しなきゃ、こいつは死ななかったのにな！」
サーシェス「あのお嬢ちゃんのもとで幸せに生きられたかもしれなかったのにな！」
刹那「貴様が殺したんだろうが！」
サーシェス「そりゃ56すだろ！敵なんだから！」
-
サーシェス「神の名を使って、人々の憎しみを増幅させ！」
サーシェス「対立を煽って、戦いを引き起こす！」
サーシェス「それがお前だろうが！」
サーシェス「ええ、ガンダムさんよぉ！！！」
刹那「くそっ！」
-
サーシェス「それに比べて俺なんてかわいいもんだぜ！」
サーシェス「金と戦場さえ用意してもらえれば、どこへでも行くし、誰でも56す！」
サーシェス「お前らみたいな戦争を引き起こしてくれる人間がいてくれるから、俺たちはこの欲求を満たし続けることができる！」
サーシェス「ありがとよ！」ばぎゃーん！
刹那「ちくしょう……！」
-
サーシェス「空から神でも舞い降りれば、お前はメシアになれたか？」
サーシェス「いや、お前はその神さえ56す」
サーシェス「自分が気に入らないものは全部破壊しなきゃ気がすまない」
サーシェス「かといって自分で理想の世界を作ろうとはしないし、そのビジョンもない」
サーシェス「他人が作り上げるものに期待して、妬んで、自分の好みと違うと言って壊す」
サーシェス「クソガキが」
サーシェス「お前は生き続ける限り、永久に破壊を繰り返すだけなんだよ」
-
AEU
「アザディスタンで過激派組織KPSAの指導者ソラン・イブラヒムが倒されました」
「今後アザディスタンは平和になりますか？」
「KPSAの主要メンバーはクルジス出身なんですね」
「クルジスはアザディスタンに併合され、抵抗勢力がアザディスタンに対してテロ活動を行っていたんです」
「昔は解決が難しいと言われていたんですが、マリナ皇女がアザディスタンの指導者になったことで状況が一変します」
「彼女は王族ですが、普通の家庭で育ったんですね」
「王政復古にともない皇女として指導者になるんですが、経済ファーストなんですね」
-
「アザディスタンはクルジス問題以外にも、国内の改革派と保守派が対立していたんですが」
「マリナ様が56すなら殺せという強い態度で改革を推進したんですね」
「でも殺されなかった。他に適当な王族がいなかったことが幸いだったんですね」
「もともと内政に問題を抱えていて、国内をまとめるために王政を復活させた」
「ここでマリナ様を殺しちゃうと、アザディスタンは分裂してしまうんですね」
「クルジス人の迫害についても極めて適切に対応していて」
「クルジス暫定政府もマリナ様の政権下ではアザディスタンの一部でいいと考えているんですね」
「マリナ様は、クルジスの自治権を容認し、インフラ整備や経済振興などを約束しています」
「マリナ様側も、クルジスにテロ活動を続けられ、対処を迫害と判断されると、世界から援助を受けられないという背景があったんですね」
-
「逆に追い詰められていたのが過激派なんです」
「クルジス内でもマリナ様人気がすごくて、支援者が減り資金的にも厳しかったんですよ」
「身代金目的に他国のジャーナリストを拘束するから、世界からも徹底的に非難されていた」
「これがアザディスタンとAEUの包括的軍事協定の土壌になったんですね」
「それと、この映像をみてください」
「これは？」
「KPSA指導者ソランの亡骸の手をとってマリナ様が泣いているんですね」
「速報です」
「クルジス暫定政府は、今後クルジスは暴力によるあらゆる行為を支持しないと発表しました。繰り返します。クルジス暫定政府は」
ロックオン兄「……」
-
電話
ロックオン兄「よう、ライル」
弟ン「ニュースはみたか？」
兄オン「みたよ、明日みんなの墓に報告に行く。お前は来るか？」
弟ン「俺は、あいつのことを憎めない」
兄オン「ライル、どうした？」
弟ン「全ては、エネルギー革命によっておこったことだ」
弟ン「軌道エレベーターの完成によって石油資源への依存が低下して、中東は混乱した」
弟ン「その混乱があいつらを生んだんだ！」
弟ン「超大国の身勝手な対立が、中東の混乱を激化させた！」
弟ン「俺たちがあいつらを生んだんだ！」
兄オン「落ち着け、どうした？」
-
弟ン「俺はこんな世界イヤだ！」
兄オン「お前がテロリストになれば、俺たちと同じように家族を失う人ができるだろうが！」
兄オン「お前が誰かの家族を奪うんだぞ！俺たちが奪われたように！」
弟ン「アザディスタンだって、AEUのネオ・コロニアルに侵食されるだけだ！」
兄オン「それはお前が考えることじゃない！」
兄オン「幸せに生きられる人間が幸せに生きないのは、幸せな世界を作りたいと願って尽くし作り上げてきた全ての人類と」
兄オン「幸せに生きたいの生きられない全ての人々への冒涜だ！」
弟ン「俺は戦う！」電話をきる
兄オン「洗脳されちまったのか……」
-
沙慈「う～ん……」起床
ルイス「沙慈！」
沙慈「おはようルイス」
沙慈「あれ、僕、晩御飯食べたっけ？」
ルイス「よかった生きてた！」
沙慈「ルイス？」
-
沙慈「そうだ、銀色の物体に体当たりされたんだった」
ルイス「ELSっていうんだって」
沙慈「ふーん」
ルイス「大丈夫？なんともない？」
沙慈「うん、大丈夫だよ」
ルイス「本当に？」
沙慈「心配性だね、大丈夫だって言ってるじゃないか」
ルイス「だってほっぺたが銀色になってるから」
沙慈「銀色？」鏡を覗き込む
沙慈「わあああああああああああああああ！！！」
-
沙慈「大丈夫なの、これ！？」
ルイス「大丈夫じゃないの！？」
沙慈「……大丈夫だと思う、なんともないし」
ルイス「よかった」
ルイス「ねぇ、その銀色になったほっぺさわってもいい？」もーなにもー
沙慈「でも、危ないかもしれないし、よく調べてからじゃないと」こわーくなーい
ルイス「さわりたいの」こわくはなーいー
-
ルイス「私はどんな沙慈でも大好きでいられるから」生きてるー
沙慈「ルイス……」そーれだけでー
さわ
ルイス「……」
ゴンッ
ルイス「ゴンッ？」
銀色になった手
ルイス「なんっじゃこりゃあああああああああ！！！」
-
ルイス「近寄らないで！」
沙慈「そんな、さっきどんなボクでも好きだって」
ルイス「うつるなんて聞いてない！」
沙慈「だから危険かもしれないって言ったじゃないか！」
ルイス「もっと強く止めるべきだったと思う！」
沙慈「え、そうかなぁ……？」
ルイス「そうよぉ！」銀色になった手で沙慈の顔をおさえる
ゴンッ
沙慈「鼻まで銀色になったじゃないか！」
ルイス「いいざまね！」
絹江「イチャイチャしてんじゃねーよ」
-
ユニオン
ビリー「これは金属であり生命体でもあるのか」
エイフマン「っべー、やっべーこれ！」
ビリー「嬉しそうですね」
エイフマン「まさか生きてるうちに、宇宙生命体に出会えるなんて思わんかったわ！」
ビリー「ELSは、突如活動を停止しました」
ビリー「なぜでしょうか？」
エイフマン「っべー！」
ビリー「聞けよ」
-
エイフマン「同化した人間の細胞を調査した報告書は読んだかね？」
ビリー「細胞の置き換わりによって、通常の細胞分裂のサイクルに異常が出ているんでしたね」
ビリー「もしかしたら人類の寿命を伸ばすことができるかもしれませんね」
エイフマン「同化してくる」
ビリー「教授？」
エイフマン「だって長生きしたいんだもん！」
ビリー「そうですか」
-
エイフマン「止めないのかね？」
ビリー「教授は、長くとも10年以内に死ぬじゃないですか？」
ビリー「教授が被検体になってくれるなら、良いデータがとれると思いますし、いいんじゃないですか？」
エイフマン「そうだよな！じゃ行ってくるわ！」
ビリー「……前向きだなぁ」
グラハム「盟友よ」
ビリー「いたのかい」
-
グラハム「ELSと同化した私の肉体のサンプルが必要かね？」
ビリー「同化した人間から採取できるサンプルは間に合ってるよ」
ビリー「僕としては、なぜ目覚めたのかが知りたいね」
グラハム「普通に寝て起きたような感じだ」
ビリー「みんなそう言ってるよ」
グラハム「だがこれだけは言える」
グラハム「めっちゃ調子えーわ」
ビリー「よかったね」
グラハム「また会おう盟友よ」
-
ミーナ「ビリーくーん」
ビリー「やぁ」
ミーナ「一緒にご飯食べに行こ」
ビリー「そんな時間があるなんて羨ましいね」
ビリー「僕はこの問題に対して、結果を出さなければいけないからね」
ミーナ「誰のために？」
ビリー「世界のためだよ」
-
ミーナ「ここに私の研究データがありまーす」
ミーナ「シリコン、鉄、銅、ニッケルなどなど」
ミーナ「なんとELSが融合した全ての素材のサンプルデータだよー」
ビリー「見せてくれ！」
ミーナ「ワーキングディナー！」
ビリー「食堂でいいかい？」
ミーナ「いーよ！」ぎゅっ
ビリー「あ、あまりくっつかないでくれないか？」
ミーナ「いーじゃないー」
-
コーラサワー「このコーラサワー様の活躍によって、AEUはほぼ無傷！」
コーラサワー「こりゃ勲章ものだぜ！」
コーラサワー「といっても、デカルトが銀色になっただけだがな！」
カティ「……」どよーん
コーラサワー「（うわぁ、暗い女だな……）」
コーラサワー「ブスがそんなに辛気臭い顔してたら、もっとブスになっちまうぜ」
カティ「無礼者！」蹴り
コーラサワー「なぁ！！？」
-
コーラサワー「根暗な上に癇癪持ちかよ！」
カティ「何が癇癪か！」
カティ「通りすがりの女性に嫌味を言うとは何事だ！？」蹴り蹴り
コーラサワー「俺を誰だと思ってる！AEUのエースで！模擬戦で！」
カティ「貴様軍人か！？」
カティ「礼節を持たんかバカモノが！」
コーラサワー「すみません！」
-
アンドレイ「……」
セルゲイ「アンドレイ……」
セルゲイ「お前にかけた最後の言葉が、叱責になってしまうのか……」
セルゲイ「これでは、ホリーのときと同じだ……」
セルゲイ「お前が、こうなるなんて思いもしなかったんだ」
セルゲイ「許してくれアンドレイ」
アンドレイ「いいんだ、父さん……」
アンドレイ「僕も甘えすぎていたんだ。父さんに、そして母さんに」
-
セルゲイ「お前が無事でいてくれてよかった」
アンドレイ「父さん」
ソーマ「（いつまで寝たふりをしていればいいんだろう……）」
アンドレイ「ソーマも目を覚ましてると思うよ」
ソーマ「バレてたの、お兄ちゃん？」
セルゲイ「ソーマ」
ソーマ「私も無事です、パパ！」
セルゲイ「ありがとう、生きていてくれて」
-
アンドレイ「ELSの気持ちがわかる？」
ソーマ「脳量子波が使えるからかな？」
ソーマ「少しだけわかります」
セルゲイ「……このことは黙っていなさい」
アンドレイ「父さん」
セルゲイ「言えば実験体にされかねない」
セルゲイ「それでは引き取った意味がない」
アンドレイ「とはいっても、世界にはELSの情報が必要だ」
アンドレイ「情報を隠蔽して良い状況じゃない」
セルゲイ「ダメ」
アンドレイ「ダメって……」
-
ソーマ「私、行きます！」
ソーマ「世界のみんなの力になりたいんです！」
セルゲイ「こんないい子がモルモットにされていいのか？」
アンドレイ「……ダメかもしれない」
ソーマ「お兄ちゃんまで過保護になる意味がわからん」
ソーマ「行くといったら行きます！」
-
国連
ユニオン大統領「では君はELSの感情がわかるんだね」
ソーマ「はい」
大統領「ELSは何を思っているんだ？」
ソーマ「困っています」
大統領「何を困っているんだ？」
ソーマ「わかりません」
大統領「使えねぇ……」
-
大統領「君は何かわかるか？」
デカルト（全身銀色）「（普通に意思疎通できるけど、それを言ったら責任を押し付けられそうだから黙ってよう）」
デカルト「わかりません」
ソーマ「！」キュピーン
ソーマ「こいつウソをついてます！」
デカルト「（ちょ、超兵ぃぃ～～！）」
-
大統領「話してくれないか、世界のためなんだ」
デカルト「そこの超兵と同じです。困ってることくらいしかわかりません」
ソーマ「ウソをついています！」
デカルト「（超兵ぃぃぃ！）」
大統領「デカルトくん！」
デカルト「……」
国家主席「クスリを使おう」
デカルト「地球に住みたいみたいです！」
-
大統領「地球に住みたい？」
議長「もう飛来しているじゃないか」
デカルト「こいつらは先遣隊ですね」
議長「ふむ……」
デカルト「わめいてばかりいたんですよ」
デカルト「あんまりにもうるさいもんだから、うるさいと怒鳴ったら静かになりました」
デカルト「周囲のELSと脳量子波でリンクしているみたいで、一匹に黙れと言い、ELSがそれを受け入れれば全てのELSが黙るみたいですね」
-
大統領「本隊はどれくらいの規模なんだ？」
デカルト「話しかけるとめっちゃうるさいんですよ。連動して全てのELSが喋りはじめるから」
大統領「やってくれ」
デカルト「……ちょっと待ってくださいね」
デカルト「……」
デカルト「木星くらいですって」
大統領「君、妄想で喋ってない？」
デカルト「失礼だな！」
ソーマ「本当のことを喋っています！」
大統領「そうか」
デカルト「なんで私より超兵の方が信頼されているんですか？」
ソーマ「ウソつくからでしょ」
-
大統領「木星規模だと！？」
デカルト「地球全土が銀色になっちゃいますね」
大統領「止められないのか？」
デカルト「……」
デカルト「ムリですって」
大統領「……」ちらっ
ソーマ「本当ですね！」
大統領「なんということだ……」
デカルト「なんでいちいち確認するんです？」
ソーマ「ウソつくからでしょ」
-
ソーマ「先遣隊なのに、本隊へ影響を与えられないの？」
デカルト「……」
デカルト「え、ウソ、マジで？」
デカルト「いや、それはお前らが帰って伝えればいいだろ」
デカルト「寂しいって……」
デカルト「いやいやいや、それはねーって！」
デカルト「……影響を与えられないみたいですね」
大統領「ウソついてるよね？」
-
ソーマ「つまり地球側のメッセンジャーをELSの本隊へ送り込めばいいわけね」
大統領「行ってくれるか？」
デカルト「いや、行かんわ」
大統領「はぁぁん？」
国家主席「クスリ使うか？」
デカルト「舌噛んで死ぬぞ！」
-
議長「行けよ！」
デカルト「人権侵害だ！」
大統領「お前一人の死で、人類は最大限の幸福が得られるんだぞ！」
デカルト「俺の幸福は！？」
大統領「銅像を建ててあげるから！」
デカルト「いらんわ！」
-
国家主席「民主主義的なプロセスが邪魔なんだな」
国家主席「なら彼を国外追放にし、国際指名手配にしてくれ。我が国が受け入れよう」
国家主席「我が国は、俺が行けと言ったら行かなければならない仕組みだ」
デカルト「舌噛んで死ぬぞ！」
ソーマ「あーあー、私がファーストイノベイターだったら喜んで行くんだけどなぁ、みんなのぉ～幸せのためにぃ～！」
デカルト「超兵いいぃぃ～！！！」
-
議長「民主主義的なプロセスであっても問題ない」
議長「国民投票をやろう」
デカルト「ふざけんな！」
大統領「天気の子みたことある？」
デカルト「あるけど」
大統領「あれは世界のために犠牲になろうとした女の子を主人公が助けた話だ」
大統領「お前を助けてくれるやつ、いる？」
デカルト「うわぁ、めっちゃ傷つく……」
-
議長「行ってくれたらみんなお前のこと尊敬するし好きになると思うな！」
大統領「英雄になろう！」
デカルト「ヤダ！」
デカルト「……」
デカルト「うわぁ、ELSがめっちゃ慰めてくれる」
ソーマ「うわぁ、ELSがデカルトを慰めようって感情を送り込んでくる」
大統領「わかりあえそう？」
ソーマ「死んでもお断り、生理的にムリでーす！」
デカルト「めっちゃ傷つく……」
-
ソーマ「行ってくれない？」
デカルト「俺の気持ちわかるよね？」
ソーマ「わかるけど」
ソーマ「ちょっと英雄になりたい気持ちも含まれてるよね？」
デカルト「うわぁ、バレバレじゃーん」
大統領「わかりあえそう？」
-
ソーマ「（ELSを通して英雄になりたいという感情を送り込めばいいのか？）」
ソーマ「（英雄になりてぇ！めっちゃ英雄になりてぇ！）」
デカルト「やめろ超兵！お前が何をしようとしているのか、わかっているんだぞ！」
ソーマ「（銅像ってどれくらいの大きさなんだろ？）」
デカルト「……ちなみに銅像はどれくらいの大きさになる予定ですか？」
大統領「自由の女神像よりでかくするわ」
デカルト「マジで？」
ソーマ「こいつ満更でもない」
-
キャラの口調くらい学ぼうや
刹那「劇場版ガンダム００～without Celestial Being～」
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