赤いきつねアニメ騒動、「非実在型炎上」だった

赤いきつねと非実在型炎上
https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cbd76fef3b99ae65557e10493afd396c19cd5e8e
1. 赤いきつねCMの炎上騒動
– 東洋水産の「赤いきつね」新CMが性的ではないかと炎上したと報じられたが、実際には「非実在型炎上」ではないかとの指摘があった。
– 非実在型炎上とは、メディアが実際には炎上していない事象をあたかも炎上しているかのように取り扱い、実在しない炎上を生み出す現象を指す。

2. 時系列分析
– 炎上とされる騒動は、2月16日頃からX（旧Twitter）で拡散され、2月17日にネットメディアLASISAが記事を配信し、炎上として報じた。
– 2月16日から18日にかけて「赤いきつね」関連の投稿は21万件に達し、小規模ながらも炎上と呼べる規模であった。

3. リプライ分析
– 東洋水産の公式アカウントへのリプライを分析した結果、批判的なリプライは全体の12.6%で、大きな批判の波ではなかった。
– 批判的意見は2月16日から増加したが、それ以前にはほとんど存在しなかった。
4. クラスタ分析
– 「赤いきつね」関連の投稿をクラスタリングした結果、CMが「性的だ」とする意見（B群）と、それに対する反論（A群）が存在した。
– 反論側の拡散数は批判側の5倍以上であり、批判的な意見が全く存在しなかったわけではない。

5. 拡散分析
– 2月16日正午時点で既に反論側の拡散が批判側を上回っていた。
– メディア記事が配信された2月17日以降、反論側の拡散が急増したが、批判側の意見も1万回以上の拡散があり、完全な「非実在型炎上」とは言えない。

6. 結論
– 赤いきつねCMの炎上は、小規模ではあるが「非実在型炎上」とは言えず、実際に批判的な意見も存在していた。
– メディアが小規模な炎上を大きく取り上げることで、本来注目されなかった騒動が拡大する傾向がある。

7. 非実在型炎上の拡散
– 「非実在型炎上」という言葉自体が18,848回拡散され、むしろこの言葉が小規模な炎上を引き起こしたとも言える。

—
=専門用語解説

・非実在型炎上
メディアやSNS上で、実際には大規模な炎上が起きていないにもかかわらず、あたかも炎上しているかのように報じられる現象。実在しない炎上を創出し、それに対する反応が新たな炎上を生むこともある。

・クラスタ分析
データを類似したグループ（クラスタ）に分類する分析手法。本記事では、「赤いきつね」関連の投稿を「批判的意見」と「反論」のクラスタに分けて分析している。

・リポスト
SNS上で他のユーザーの投稿を再投稿する行為。拡散力の指標として用いられる。

・根性マイニング
筆者が目視でデータを分析する手法。大量のデータを手作業で分類するため、時間と労力がかかるが、詳細な分析が可能。

・拡散分析
情報がどのように広がっていくかを時系列で追跡する分析手法。本記事では、批判的意見と反論の拡散状況を時系列で比較している。