明星vs桜乱
S1猫宮vs芽吹の1シーン
猫宮は憧れだった芽吹との試合で緊張もありながらも重役任された責任に自分を奮い立たせていたがその姿と今自分の置かれている事実によって芽吹の神経な逆なでされてしまう
苛立つ芽吹に猫宮は苦言を諭される
そして何よりの怒りの矛先は自分から逃げた氷華に向けられていた
そう目の前の猫宮など目もくれないかのように
無謀な挑戦になおも諦めない姿勢を絶やさない猫宮に芽吹は冷たいセリフをはく
お前捨て駒だよ
と
芽吹は猫宮がS1に起用されることがはじめから負けを見越しての捨て要因にしか見えていなかった
それでも仲良しごっこで猫宮にエールをかける明星陣営を見て気持ちの悪い偽善だと吐き捨てた上で猫宮に哀れみをそして仲間を売ってまで自分から逃げようとしている氷華に失望していたのだ
猫宮に向かってお前たちの仲間がどれだけ薄情なものか、薄っぺらな友情の無意味さを説いた上でそれでも抵抗する猫宮に向かってその猫宮がもっとも信頼する氷華をけなす芽吹
あいつは臆病者だと
自分と戦う気概もないのに何しに戻ってきたのかと、S2で見た氷華の腑抜けた姿も相まって芽吹は自身のフラストレーションを猫宮を通じて氷華にぶつける
だがそれに猫宮はさらに反発した
誰よりも憧れ信頼している氷華を仲間を先生をそして自分を貶されたこと
自分のせいでみんなが馬鹿にされてることに居ても立っても居られなくなった猫宮は芽吹に食って掛かる
氷華は臆病者じゃない
芽吹の素の人間性に触れて自分の中の芽吹のイメージが崩れた猫宮はショックを受けながらもそんな芽吹に怖気付きながらも言い放つ貴方に憧れてたけどそんな人間だと思わなかったと
芽吹はそれを鼻で笑い
自分に対しての無責任で身勝手なあこがれを口にする猫宮を軽蔑する
勝手に人物像を描いて勝手に決めつけるまさしく芽吹が嫌っていた薄っぺらな人間そのものだったからだ
さらに猫宮は芽吹の逆鱗に触れてしまうワードを口にしてしまう
猫宮が芽吹が日本でジュニアツートップで最もプロに近いポジションにいることに対して
自分はプロになりたい、だからこそ貴方のような人間に負けたくない
貴方がどれだけ凄い人であったとしても貴方にプロの資格はない
貴方を越えなければ自分のプロとしての道は開けないと
この場にいる殆どのやつがプロにはなれない、努力をしている?努力など全員がしている、それでも才能のないやつは必ず行き詰まる
プロとしての道を切り開けるのはそのふるいにかけられてもなおも勝ち残れるほんの一握りだけだ
他者に対して憧れを述べるばかりでジュニアのトップ層はおろかまともにジュニアで競ったこともないようなテニスへの打ち込みも感じられない猫宮が気安くプロを語ることを芽吹は断じて認めなかったのだ
それは同じくプロを目指し夢破れていった者たちへのたむけでもある
中学3年この次期は自ずと見える、見えてしまう分岐点、才あるものと道を閉ざされたもの
幼少からプロを目指しテニスに打ち込んで入ればいるほどわかってしまうその先に進めるものとそこで旅を終えるもの両者の分岐点、ジュニアのトップで戦い続けてきた芽吹だからこそその同じ道で競ってきたものの熱と心を理解しているつもりだった
中学3年この部活動の大会は単なる部活動の大会ではなくジュニアで競ってきた者たちにとってもそこで道を終えるものはこれがテニスにおける最後の大きな舞台だからこそ、ここでの勝ち負けの意味は大きい
その節目となるこの3年のこの時期にただテニスが好きなだけで才があるわけでも特に心血注ぐような努力をしてきた形跡も見られない猫宮がプロを語ることそれ自体が侮辱であり
競技者としての生き方、夢を追うことさえ許されなかった者たちそれをたやすく踏みにじる猫宮に芽吹はお前の言葉には重みがないと一蹴する
何故なら自分のこの感情が芽吹の言う薄っぺらなものだとは思えなかったからだ
、正確には自分でもまだはっきりと分かっていなかったからだ
自分がない自分のことがわからない、これは猫宮がずっと考えないようにしてきたこと、そうやって見て見ぬふりしてやり過ごして生きてきた
あのとき壊れてしまった自分、その中で本当の自分を猫宮はまだ見つけられずにいた
ただ一つ言えることは自分の人生はこれまでテニスと共に生きそこで出会えたかけがえのない仲間を侮辱する芽吹を日本のプロの先導に立たせるわけにいかない
そうやって感情の流れが綺麗に通ることで猫宮のもつリミッターを外す力はうまく機能し、猫宮の潜在能力を引き出していく
高まる猫宮の力に応じて桜乱陣営にもどよめきが起こる
初めは無名の雑魚が駆り出されてきたと見下されていて初めはただ芽吹が遊んでるだけなのがモロバレなラリーで芽吹の性悪っぷりに呆れていたものの次第に猫宮が高まる力でラリーのレベルを引き上げてゆくことで芽吹相手にラリーを答える猫宮に一定の評価はせずにいられなかった特に、芽吹の真の力や活躍をまだ目の当たりにしたことがなかった桜乱1年生の間では特にその動揺は大きかった、主に芽吹部長がこんなに弱かったんだという事実に
よからぬ心配をして動揺しているのは1年だけで芽吹の実力を知っている2年、3年はこの状況を冷静に俯瞰していた
あの人の実力はこんなものではない、芽吹がこの程度ならあんな性悪女に誰も従わないしすぐにでもキャプテンの座から引きずり落としてる
ただ誰もそれをできない、あの人以上に恐ろしい人は桜乱にも日本にも他にいないと
だからこそ2、3年は芽吹がいつまで猫宮相手に遊んでるつもりなのか、猫宮の高まる力に危惧しながらもその動向を見守っていた
もちろん猫宮を応援したい勝ってほしい、ただそれ以上に何よりも猫宮の無事を気にかけていた
猫宮のもつその特異体質の力はまだこの時点で解き明かせていない、ただはっきり言えることはその爆発的な力と引き換えにその身体的負荷は計り知れないということ
勝つためにはその力を引き出さないといけない、だがそれを許せば選手生命おろか猫宮の人生をそのものを揺るがす
顧問として先生として、その引き際を見極める必要があることそれは同時に猫宮が芽吹に絶対に勝てないことを意味することも自覚した上で
それでも猫宮の気持ちを無下にすることは出来なかった
自分が顧問である、ただそれ以上に選手時代の自分と猫宮を重ねてみてしまっていたからだ
明らかに才能がないことは目に見えていた
芽吹や競技者として上を目指すものに毎度のようにあざ笑られて言われる言い分、結果を出せないものはプロとは言えない
そしてそれは顧問自体も自覚している
だからこそ顧問はテニスへの念とそしてコーチへの思いを捨てきれずにいた
自分はまだやれた諦めたくなかった
才能がないと自覚していながらも、自分の可能性を捨てたくなかった、そうコーチも言ってくれると思っていた
だがコーチの判断は違った
もう諦めよう、ここまでよくやった
ここでゴールテープを切ろう
それはコーチとの縁の切れ目でもあった
密かに恋心を寄せていたコーチとのテニスを通じた距離感も終わり
何よりそのコーチが自分のことをもう無理だと諦めたこと
あのときまだやれると嘘でも言ってほしかった
あのときその言葉をすんなり受け止めて逃げ出してしまった自分
そのすべてに後悔が残り、可能性を追い求める猫宮の道をただ自分の判断だけで閉ざすことにためらいが生じていたからだ
だからこそ、勝ちのない試合に勝てると信じて送り出す矛盾にどうしようもなかった
初めは本当に捨て駒として猫宮をS1に入れたに過ぎなかったがその猫宮のひたむきで嘘とは思えないプロへの信念を受け止め、余計にその葛藤が心苦しくなっていく
猫宮が力を引きだせば出すほど、猫宮を苦しめる
そんな悲惨な結末だけはなんとかして避けたかった
だから猫宮が壊れる前に棄権を申し出るそのタイミングを見計らいながら試合を見守っていた
猫宮も感じていた常々に自分に突きつけられる自分の限界地点
胸が苦しい、、辛い 全身が痛む息も続かない、、視界がぼやける、、、
だけどここで逃げたら私は一生を今を取り返せない気がする、、、!
だが芽吹が試合を遅らせていたことにはわけがある
一つは、氷華の、顧問の真意を確かめるため
この全国行きの切符をかけた重大な局面で氷華ではなく無名の猫宮を自分に当てに来ていること、普通に考えればただの捨て駒、ただ本当に猫宮が何かを持っている可能性は0ではない氷華を信頼しているからでもある考え
2つ、単純に芽吹の嗜好
この場面自分にまで試合が回るのならば氷華と戦うことを想定していた
が相手が肩透かしの猫宮で3年間分の氷華の自分への解答がこれかとフラストレーションのたまっていた芽吹にとってこの最大のギャラリーが居る面前で猫宮をもて遊び公開処刑することが性悪な芽吹の愉悦でありかつ氷華への見せしめでもあった
そんなことで最初様子見をしていた芽吹だったが猫宮は確かに試合の中で力を上げているそれも段刻みで別人のごとく
猫宮が力をあげて芽吹もギアを上げる
芽吹が力をあげた猫宮を速攻黙らせても猫宮はさらに別人のごとく出力を上げてくる
この猫宮の特異な性質に興味を覚えどこまで上がるのか見てみたくなっていたから
実は猫宮と芽吹は完全な初対面ではなかった
猫宮が桜乱2軍と初の邂逅をし試合をしていたあの場面実は桜乱生に芽吹への告げ口用の証明のために隠し撮りされていた
本長寺は芽吹にその映像がいく前にその様子をチェックし試合のさなか片鱗する猫宮の力の特性を垣間見ていた
洞察力や読みに長けた本長寺にはカメラ越しでも一発でわかっていたこれは只者ではないことを
結局芽吹がその映像を見る前に猫宮と試合していた二軍は自白したので芽吹がその映像の猫宮を見ることはなかったが
そして対明星戦に入る上で本長寺は猫宮のことを思い出し、芽吹に事前におもろい子がおると伝えていたのだ
それもあってか本長寺の意図を知るために猫宮を試していたという部分もあった
その中で猫宮と芽吹の問答は続く
芽吹の圧倒的な力の前にひれ伏す猫宮
何度力を引き出し出力を上げてもそれをいともたやすく瞬時に抑えてくる余裕を見せる芽吹
一向に底が見えない芽吹に対して常に限界を超える猫宮
その中で芽吹はついに言い放つ
そろそろ見るべきところが減ってきた猫宮に対してもうこれ以上の戯れは必要ないと言わんばかりに
猫宮に愛想つかすように別れ際の言葉を残す
あんた、なんでプロになりたいの?
どうしてそんなに必死になるの?と
ただ薄っぺらな感情だけでプロを語っていると思っていた芽吹きにとってみればガキがその場で思いついたような一時の感情に任せるだけでプロを語る猫宮がここまで自分にテニスにプロに執着している意味がわからなかった
だがその猫宮の回答もさらに芽吹を困惑させるものだった
わからない
なんでかなんて知らない
知らないから知りたい、私はわたしを知りたい、それをしらないと先へ進めないから未来が見えないから、だから
そう語る猫宮の目には涙が浮かんでいた
そこには姉とテニスについて語らう記憶の風景
姉はテニスの成績は中の上
大きな結果を出すこともないが安定して好成績を収め親からも喜ばれていた、テニスのことに関しては
猫宮にお姉ちゃんはテニスが上手くてパパとママからも褒めてもらえていいねと、言われると姉は少し悲しげな表情で自分は本当はテニスが好きじゃないと答える
ただテニスをすればパパとママが喜んでくれて喧嘩しなくなるからテニスをしているだけで、でもそのパパとママが喜んでるのもテニスで結果を出す私であって、本当の私じゃないんだ、だから、嫌い と
猫宮はこのとき理由を聞いても意味がわからず納得がいかなかった
何故なら自分は何も持っていないから、取り柄のない自分は両親から愛されずテニスができる姉は喜ばれる猫宮にとって姉のテニスとは姉と自分に差をつける妬ましいものでしかなかった、だからそれを嫌いという姉を理解できなかったのだ
テニスをしたいのかもわからない
でも自分はここにいる
誰に認められなくともここにいる
才能がなかったら夢ももっちゃいけないの、、!
認められなかったら、そこにいちゃだめなの、、!
そんなの、、苦しいよ
猫宮は心の叫びを吐き出す
私はまだ何者でもない
自分の生き方も考えも何もわからない
でも自分が歩む先照らされた道筋にはいつもテニスがあった
私はただその先を、、歩んでみたい
まだ何かはわからないけどそれでも信じたい、自分が在るべき場所を
わたしはただ、、誰かにとっての何かになりたい
落ち着いて、深呼吸してと、猫宮の体調を促す
同じ性質、にている力の能力を持つ二人は一種の師弟関係のようなもので涼は自分とにた力を秘めている珍しい猫宮を気にかけその力の使い方の助言したりしていた
そして涼の持つ感覚同調の力で、猫宮の中に起きている体調の変化を感じ取り、その猫宮の体の動きの流れに合わせ自身の呼吸を感覚によって生み出すエネルギーの流れを手を通じて猫宮の中に波動としておくり正しい循環の流れになるように促す
ただそれは時間稼ぎをしているだけのようにしか映らないかもしれないただ終わらせないために持てる力すべてを注ぎ込んで、この時間を続けるしかなかったのだ
そんな凄惨な試合に呼応するように空から雨が降り出す
猫宮はついに地べたに這いつくばるように倒れ込む
芽吹もさすが競技でずっと最前線にいたもの、その気迫容赦の無さ精神のブレの無さは本物であり猫宮が限界を迎え苦痛に悶えても自分に匹敵する力を放ってくる限り一切手を緩めることなく猫宮を追い詰める
この非情さとブレることない芯の一流のメンタリティー、常に自分の実力を限界まで自在に引き出せるほどまでに高められたタフで精巧な芽吹の精神力、その技量、その勝負強さ
明星の顧問も間違いなく単純な1試合だけの最強を決めるなら日本ジュニアNo.1の実力を持っているのは芽吹であることは間違いないと認知している
そして
明星の仲間が猫宮を呼びかける中顧問がもうだめだと再び腰を上げようとしたとき
猫宮は静かに立ち上がる、少しよろめきながらも、その立ち上がりにはどこか余裕を見せていた
直感でわかる、芽吹きはその姿佇まいがただならぬものであることを一瞬で察知した
猫宮はただ無言でうつむいた顔を静かに上げて芽吹きの方を正面を向くと、と同時に猫宮の体から全身を包むように青紫の淡くそしてどこか儚げながらも奥底から湧き上がるような止めどなくかつ恐ろしい力強さを感じるオーラが猫宮の体を纏いその纏われたオーラから粒子の雫となりて漏れ出るように静かにただ静かに天に登っていく
一気に全身の調整を猫宮の現在の出力にアジャストさせその状態の猫宮の反応速度、球速にも即座に体を合わせ順応していく
その状態の猫宮そして全力間近の芽吹のラリーは凄まじく
常軌を逸しているラリーがそこにはあった
もはやこの二人の領域についていけるものは涼、飛鳥だけでただただ周りは唖然とするばかり
部員はもちろんのこと顧問は、愕然としていた、猫宮のその姿に



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