近年、原作改変が問題視されるケースが増えている。しかし、かつては、原作を大胆に「換骨奪胎」し、いかに作品の本質を捉え直すかがクリエイターの腕の見せ所だった。そこで今回は、アニメ界の巨匠が原作を改変したアニメ映画5本をセレクト。巨匠たちが原作をどのようにアレンジしたのか、具体的な変更点と共に紹介する。第5回。(文:編集部)
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)
監督:原恵一
脚本:原恵一
原作:臼井儀人
出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、津嘉山正種、小林愛、関根勤、小堺一機【作品内容】
20世紀を再現した「20世紀博」を訪れる野原一家。子供の頃を懐かしむ大人達の一方で、子供達は不満を抱えていた。
こうして、20世紀博を懐かしむ空気が広まり、街中では旧車が走り、古い電化製品やファッションが流行し始める…。
【注目ポイント】
TVアニメを映画化する魅力の一つは、いつもの顔とは違うキャラクターの姿を見られる点にあるだろう。
普段はダメダメだったりふざけていたりする主人公が、突然凛々しく勇敢になる姿には、映画でしか体験できない「特別感」がある。
そんな長編の良さを凝縮した作品が、この『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』だ。
本作は、2001年に公開された劇場版『クレヨンしんちゃん』の第9作目。監督は長年にわたって『クレヨンしんちゃん』のアニメ監督を勤めてきた原恵一が務める。
物語は、野原一家が20世紀の世界を表現した20世紀博を訪れるところから始まる。
子供の頃のテレビ番組や暮らしに触れ、懐かしそうにするひろしとみさえ。しかし、しんのすけとひまわりは、連日の「20世紀推し」に辟易としていた。
そんなある日のこと。みさえたち大人は突如やってきた20世紀博のオート三輪に乗せられ行方をくらましてしまう。
取り残されたしんのすけたち「かすかべ防衛隊」の面々はしんのすけの家に集結。20世紀博が「大人だけの帝国=オトナ帝国」を作ろうとしていると考え、大人たちの奪還に向けて動き出す。
あらすじからも分かるように、本作が多くの観客の心を捉えたのは、「ノスタルジー」という普遍的なテーマを核に据えた点だ。
作中、ひろしとみさえをはじめとする大人たちは、過去の思い出に隠遁し、未来へ進むことをやめてしまう。
「輝かしかった過去に戻りたい」という、誰もが心の奥底に持つ願望を具現化したからこそ、多くの観客から支持を得ることに成功したのだ。
この普遍的なテーマを最も劇的に表現するのが、物語の核心となる野原ひろしの「走馬灯(そうまとう)」のシーンだ。
洗脳によって幼児化したひろしが自らの足の臭いをきっかけに自身の誕生から父との記憶、青春、みさえとの出会い、そして家族を持った現在に至るまでの人生を一気に回想するこのシーンは、誰もが経験する日々の尊さを描いた力強い人生讃歌として観客の胸を打つ。
そして、自分たちの「未来」を守るために奔走する「かすかべ防衛隊」の姿も忘れてはならない。
子どもたちが幼稚園バスを運転して繰り広げる手に汗握るカーチェイスや、しんのすけがひろしとみさえを救うために巨大タワーの階段をただひたすらに駆け上がるクライマックスシーンは、涙無くして見ることができないだろう。
『クレヨンしんちゃん』じゃ無くなるという自覚はあったが、それでもいい映画を作りたいー。
制作時の思いをそう語る原。公開時は、出資者らから「こんな不愉快な映画初めて見た」との声も上がったというが、その評価も程なく覆り、今や「日本アニメ史上の名作」の名を確固たるものにしている。
原は本作について「これを作ることができたらクビになってもかまわないと思っていました」と語っている。渾身の表現は、いつの時代も人の胸を打つのだ。
「原作と違う!?」ファン騒然、伝説のアニメ映画(5)こんな不愉快な映画初めて…とも評された稀代の名作とは?(映画チャンネル) - Yahoo!ニュース近年、原作改変が問題視されるケースが増えている。しかし、かつては、原作を大胆に「換骨奪胎」し、いかに作品の本質を捉え直すかがクリエイターの腕の見せ所だった。そこで今回は、アニメ界の巨匠が原作を改変しnews.yahoo.co.jp
それが出来ない数多の作品が埋もれていくわけで
当然にその思想に対立する側や批判されてる側から反発受けるから
サンバのやつって途中までは面白かったのに後半からオチ見えてきて白けたわ
その点オトナ帝国は最後までワクワクさせてくれるから凄い
客観的に見てみろよ、異常だよお前
当時のテレ朝の映画部長の発言らしい
あの発言に怒ってる人はオトナ帝国も認めないのかね
エンタメには社会性が絶対必要だって主張に反対することは社会性のあるエンタメに反対することにはならないのよ
ちょっと3秒考えたらわかることだけど
うる星の映画2作目みたいなもんだろ問題は?
舞台や演出が派手になるぐらいで
そりゃ自分達が明確に悪役にされてんだから不快だろうよ
自分らが批判されてると感じたんだろうな
独身人生を真っ向から否定されてるしな
「いつまでも自分が若いときの思い出に浸ってないで家族もって子育てしろ」って内容だしな
そりゃ怒り狂うやつも出てくる





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