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炭治郎「お前もうジャンプ降りろ」
ルフィ「えっ、なぜですか」
炭治郎「言わせる？ それ言わせちゃう？」
ルフィ「……」
炭治郎「はっきり言って、今のお前はジャンプにとって百害あって一利無しなのよ。タバコと一緒」
炭治郎「本人は気持ちいいかもしれないけど、副流煙でみんなが迷惑する」
ルフィ「ふ、副流煙……」
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ルフィ「分かりました……長い間お世話になりました」
炭治郎「うむ、ご苦労。あ、そうそう」
ルフィ「はい？」
炭治郎「一応長年ジャンプのために頑張ってくれたんだ。退職金ぐらいは払わないとな」
茶封筒一枚が手渡される。
ルフィ「ありがとうございます」
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おもしろくない
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ルフィ（終わった……）
ルフィ（他のジャンプキャラも、誰も送別会開いてくれなかったな……）
ルフィ「そういや退職金、いくらぐらい入ってるんだろ？」
ｶﾞｻ…
ルフィ「1000円札が一枚……」
ルフィ「長年ジャンプのために頑張ってきた報いが、1000円か……ハハ」
ルフィ「おかしいな、目から涙が……」
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安っｗ
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ルフィ「……」ｸﾞｩ
ルフィ「お腹すいたな……これで牛丼でも食うか」
ビュウッ！
ルフィ「わっ！ 風で1000円が！」
ﾋﾗﾋﾗ…
ルフィ「待てーっ！」
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DQN「ラッキー！」
金髪「1000円ゲーット！」
ルフィ「あ……」
ルフィ「ちょ、ちょっと！」
DQN「あ？」
金髪「んだよ？ おっさん」
ルフィ「それ、俺の全財産なんだ……返してくれないかな？」
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金髪「どうする？ こいつ泣きそうだぞ」
DQN「土下座したら返してやってもいいぜ」
ルフィ「……！」
ルフィ「やります」
ルフィ「お願いします、返して下さい」ｻｯ
DQN「ギャハハハハ、こいつマジでやりやがった！」
金髪「だっせぇ！ 少しは迷えよ！」
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――――――破壊殺。乱式！ﾋｪﾋｪｰｱ!!
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DQN「返すわけねーだろ！」ﾄﾞｶｯ
金髪「キモイんだよ！」ﾊﾞｷｯ
ドカッ！ バキッ！ ガッ！ ドゴッ！ ボカッ！ ガッ！ ドガッ！ ガスッ！
ルフィ（いてえ……ゴムなのに！ 俺も劣化したもんだ……）
DQN「なんかこいつ弾力すげえな！」ｶﾞｯ
金髪「蹴ってておもしれえ～！」ﾎﾞﾌｯ
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うしじまくんか
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ルフィ「……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
DQN「あ～、スッキリした！」
金髪「んじゃ、メシでも食いに行くべ」
DQN「だったら鬼滅とコラボってるとこいこーぜ！」
金髪「だな！ グッズ欲しいし！ 全集中の呼吸！」
ｷﾞｬﾊﾊﾊ…
ルフィ「……」
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悟空「さっきは言いすぎたごめん」
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ルフィ「……」ﾖﾛﾖﾛ
ルフィ（失業してわずか30分で全財産なくしちまった）
ルフィ（俺は……ここで死ぬのか……）ﾄﾞｻｯ
ルフィ「……」
ルフィ「……」
ホームレス「もしもし、お若いの」
ルフィ「ん？」
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ホームレス「よかったら、食うかね？ 廃棄されたコンビニ弁当だが」
ルフィ「た、食べます！」
ｶﾞﾂｶﾞﾂ…
ルフィ「面目ねェ、面目ねェ！ 死ぬかと思った……！ もうダメかと思った……！」
ホームレス「ほっほっほ、そんなに喜んでもらえるとは嬉しいわい」
ルフィ「ありがとうございました……！」
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案外おもろいｗｗ
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呪術はどうした
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ホームレス「ほう、ルフィ君というのか。外国人のようだが、出身は？」
ルフィ「フーシャ村という村でして」
ホームレス「知らんのう。以前は何をやってたんじゃ？」
ルフィ「漫画の主人公を……ワンピースって知ってます？」
ホームレス「全然知らんのう」
ルフィ「海賊漫画なんですけど……」
ホームレス「海賊漫画はフルアヘッドココしか読んだことないもんで」
ルフィ「あ、そうですか……」
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ジャンプに持ち込んで駄目だった
鋼の錬金術師も入れてください -
ホームレス「ま、色々あったんじゃろう」
ルフィ「ええ、色々ありました」
ホームレス「しばらくワシと暮らすか？」
ルフィ「え、いいんですか？」
ホームレス「ワシもちょうど仲間が欲しかったんじゃよ」
ルフィ「でしたらぜひお願いします！」
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ホームレス「おーい、朝じゃぞ～」
ルフィ「ずいぶん早いですね……」
ホームレス「ホームレスの朝は早いんじゃよ。さっそく空き缶拾いじゃ！」
ルフィ「分かりました！」
ﾋｮｲｯ ﾋｮｲｯ
ルフィ「これ、どのぐらいお金になるんですか？」
ホームレス「一日中やって数百円ってとこかの」
ルフィ「大変ですねえ……」
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TO BE CONTINUED
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ホームレス「ほら、廃棄弁当じゃ」
ルフィ「いただきます！」
ホームレス「うまいか？」
ルフィ「おいしいです！」
ホームレス「酒も飲むか？ 捨てられたワンカップに残ってた」
ルフィ「じゃあ……」ｸﾞﾋﾞｯ
ルフィ「実はあまり酒好きじゃないんですけど……格別っすね！」
ホームレス「そうじゃろ、そうじゃろ」
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……
ルフィ「空き缶拾ってきましたー！」
ルフィ（ホームレスを始めて数週間、俺もだいぶ板についてきたな）
ホームレス「うむ、ようやった。よく集めてくるのう」
ルフィ「これでも元海賊なんで。宝探しはお手の物でして」
ホームレス「ワシも豪華な弁当を拾った。久々にパーッと……」
背広男「父さん！」
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書いてて楽しい？
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ホームレス「お前は……！」
背広男「こんなところにいたんだね。母さんが亡くなってから行方不明になって……」
ホームレス「……」
背広男「頼む、帰ってきてくれないか。母さんが死んだのは父さんのせいじゃないよ」
ホームレス「ワシはもう……。それに奥さんが迷惑するじゃろ……」
背広男「孫も生まれたんだ」
ホームレス「！」
背広男「妻に相談したら、同居してかまわないって言ってくれてる。頼む、一緒に暮らそう！」
ルフィ「……」
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ホームレス「しかし、今のワシには……」
ルフィ「おっさん！ おれのことなら気にすんな！ 息子さん夫婦と暮らせ！」
ホームレス「ルフィ君……だけど……」
ルフィ「暮らしたいと言えェ！！！」
ドン！！！
ホームレス（ルフィ君……！）
ホームレス「ワシ……暮゛らしたい！！！」
ドドン！！！
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( ；∀；)ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ
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ホームレス仲間A「爺さん、行っちまったか」
ホームレス仲間B「止めなかったのか？」
ルフィ「ああ、これでいいんだ」
ルフィ（幸せな老後を送ってくれよ……）
少女「あのー……」
ルフィ「ん？」
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ホームレスルフィ「ここが世界で一番自由な場所だ！｣ﾆｨｯ
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少女「あなた……ルフィさんですよね？」
ルフィ「ん、ああ、そうだけど。よく分かったね」
少女「サインして下さい！」
ルフィ（ワンピースの単行本！）
ルフィ「どうして君みたいな女の子が……」
少女「お父さんがワンピース集めてて……読んだらとっても面白かったから！」
ルフィ「……！」
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ルフィ「えーと、モンキー・D・ルフィ、と」ｻﾗｻﾗ
少女「わーい！」
ルフィ「……ありがとう」
少女「え？ なんでそっちがお礼言うの？」
ルフィ「ふふ、なんでかな」
少女「？」
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少女「ルフィさんはもう海に出ないんですか？」
ルフィ「もうそんなことできる年でもないしね」
少女「ふーん、冒険に年って関係ないと思うけどなぁ」
ルフィ「……！」
少女「ってごめんなさい、生意気言って。さよならー！」
ルフィ（冒険に年は関係ない、か）
炭治郎「お前もうジャンプ降りろ」ルフィ「長い間お世話になりました…」
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