今期アニメ「マギレコ」、まどかたち見滝原組が合流しても全く盛り上がらない どうすんのこのアニメ

「マギレコ 2期」宮本幸裕監督×吉澤翠副監督対談―― ほむらがメガネをはずしたら危険のサイン!?

動画枚数は通常の約3倍！ハイカロリーな制作状況
――宮本さんは1st SEASONでは副監督、2nd SEASONでは監督を務めています。改めて、本作ではどのような仕事をしているのか教えてください。

宮本　『マギアレコード』での僕の役割は総監督である劇団イヌカレー（泥犬）さんが表現したいことをしっかりと聞き取り、その手助けをすることです。
その点は1st SEASONと2nd SEASONで仕事の内容に違いはないんですけど、2nd SEASONでは立場が上がったぶん、責任と仕事が増えました。副監督のままのほうが気楽だったんですけどね（笑）。

吉澤　私は1st SEASONではディレクターとして特定の話数のクオリティチェックをしたり、演出や絵コンテを担当したりしていました。2nd SEASONでは副監督という立場で、各話ではなく全体のクオリティチェックをお手伝いすることになりました。

宮本　『マギアレコード』は話数によっては動画枚数が1万2000枚を超えています。これって通常のアニメの約３倍程度なんですよ。
泥犬さんは絵コンテや撮影処理などあらゆるチェックをされているのですけど、なにせ量が膨大だからどうしてもチェック漏れが発生します。泥犬さんが見落とした部分を確認するのが、僕たちの主な仕事ですかね。

吉澤　作業工程が１から10まであるとしたら、１～４、７～10のチェックを泥犬さんが行ない、私たちは５～６を重点的に見るというイメージです。
泥犬さんはシリーズ構成もやるし、映像の細かなチェックもひとりでやっているし、本当に大変そうなんですよ。泥犬さんが少しでも仕事をしやすくなるように整えなくてはならないと思っているんです。

――2nd SEASONは第１話に『マギアレコード』の主人公であるいろはが登場せず、『まどか☆マギカ』の主人公・まどかたちの物語から始まる構成でした。1st SEASONのラストおよび2nd SEASONの始まり方については、どのように構成を決めたのですか？

宮本　大筋は泥犬さんが決めたのですが、1st SEASONのラストはゲームではできなかった衝撃的なものにしようと話していましたね。
奈落の底に落ち行方不明となったいろはがすぐに出てきたらおかしいので、2nd SEASONの第１話はまどかたちの話をはさみました。
当初はいろはの再登場をもう少し先の話数にする予定だったんですけど、スーパーバイザーの新房（昭之）さんから「主人公不在の期間はあまり長くないほうがいい」という意見があり、第２話のラストで顔出しをさせています。

吉澤　あと、新房さんは1st SEASONから2nd SEASONでしばらく間が空いてしまったので、キャラクターが視聴者に忘れられてしまうのではと心配していました。
鶴乃、フェリシア、さなは「マギウスの翼」にいるから、やちよやいろは視点の物語に登場させるのが難しいのですが、第３話のいろはの夢のなかに現れるなどのやり方でどうにか落とし込んでいましたね。

https://animeanime.jp/article/2021/09/07/63727.html

吉澤　これは私の個人的な解釈ですけど、おそらく『マギアレコード』の世界って、ほむらが歩んでいたループの最初のころなのではないかと思っているんです。まどかがすでに魔法少女になっていて、ほむらもまだ希望がありそうに見えるので。

宮本　ほむらがメガネを外すようになったら、危険信号ですからね（笑）。

吉澤　まどかたちが『まどか☆マギカ』のテレビシリーズよりも明るいのは、そういう理由だと思っています。
2nd SEASON第１話のサブタイトルにもなっていた「みんなでなら魔法少女になれる気がしたの」というまどかのセリフは、まさに『マギアレコード』のテーマにもなっていることなんです。
『まどか☆マギカ』はまどかたち５人がメインの物語であるのに対し、『マギアレコード』には大勢の魔法少女が出てきて、自分の目的を果たすために協力し合います。
その作品のテーマに寄せながら、まどかたちの活躍を見せているから、昔の作品と印象が違って見えるのでしょうね。

作る側に力量あれば話は別だけど

そんなん結果見ても意味なかろーもん