2025年10月。旅先で、宿泊していたヴィラが燃えた。寝ているあいだの出来事だった。命について考えさせられたあの火事のことを、ここに書いておきたい。
10月は、夫の誕生日だった。
節目の歳だし、うんと奮発して贅沢な宿に行ってみよう、行き先は北海道にしよう、と盛り上がった。夫が好きなサウナがあって、静かなところ。いろいろ調べて、広い敷地に一棟貸しのヴィラが4棟だけという宿を予約した。空港から車で30分ほどなのも魅力だった。
夫は、週刊少年誌で漫画を描いている。7日に1度〆切がある生活が、かれこれ20年以上続いている。普段休みが1日もない夫にとって、旅行は、唯一プレッシャーから解放される、とても大切なものだった。充実した2泊3日になるよう、私もあれこれ計画を立て、楽しみにしていた。
行ってみると、ヴィラはとても洒落たデザインだった。
広さは130平米ほど。中はふたつに分かれていて、暖炉がついたリビングと、寝室棟がある。聞けば、開業してまだ1年ちょっととのことだった。
「必要なときは、この電話でご連絡ください」
携帯を渡され、宿の人がいなくなると、あとは静かな時間が待っていた。その日は宿でのんびり食事やお風呂を楽しみ、翌日の観光のため、早めにベッドに入った。
けたたましい警報音で飛び起きたのは、深夜1時半ごろだった。
「別ノ部屋デ火事デス! 別ノ部屋デ火事デス! 別ノ部屋デ火事デス!」
爆音のサイレン。心臓がぎゅっとなる。別の部屋? 火事って? 私たちは訳もわからず、暖炉があるリビングに向かった。
「なにこの煙!」
扉を開けると、室内にはすでに煙が充満していた。目をこらすも、なにか燃えている様子はない。じゃあなぜ? 夕食後に暖炉をつけたけど、その火がくすぶってるの?
すぐにレセプションに電話をかけた。ところが。
「それなら、換気してください」
言われたのはそれだけだった。え、誰も来てくれないの? 状況を見ないで判断するってことは、こういうの、よくあるの……?
そのあいだも、警報音は鳴り続けている。とにかく換気しなくては。煙の中、私たちは開けられる場所をすべて開け、手近なもので必死に室内をあおいだ。全身がひどくすす臭くなったころ、ようやく音が止んだ。
「よ、よかった……」
けれど。一息つくまもなく、またも警報音が鳴るのだ。
「火事デス! 火事デス! 火事デス! 火事デス!」
こんなことが、何度も続いた。どうして? 誤作動? だいたいこの煙どこから出てるの、かれこれ1時間以上換気してるのに。
夫の叫び声が聞こえたのは、そのときだった。
「この警報音は誤作動じゃない! 外壁が、燃えてる!」
え、外? 見に行って、ゾッとした。ヴィラの外壁が、内側から真っ赤になっていた。ちょうど炭が燃えるときのような、籠った赤い色が広がっている。これはまずいやつ、と一目でわかった。
「レセプションに電話して!」
けれど、やっと到着した宿のスタッフは、消火器の場所も、対処法も把握していなかった。「上に確認します」と言い残すと、その人は私たちを置いて、どこかへ消えてしまった。
結局、夫が消防車を呼んだ。そのあいだに私は、部屋中の荷物をかきあつめ、ぐちゃぐちゃのままレンタカーに押し込んだ。
消防車が到着したときには、午前3時を回っていただろうか。
チェーンソーで壁が壊され、消火活動がはじまった。私たちは、消防と警察、双方に事情を聞かれ、寝間着に一枚羽織った状態で聴取に応じた。職業、年齢、住所、ヴィラについてからの詳細な行動――。終わって解放されたのが、4時半。夜が明けて8時にまた聴取がありますと言われた。
幸いにもヴィラは、壁が大きく焼けたものの、それ以外は無事のようだった。私たちは、空いていた隣のヴィラで仮眠をとることになった。屋外で立ちっぱなしだった体は冷え、全身すす臭い。疲れ切って少しまどろんだら、もう朝だった。
ちゃんと消防法で取り締まって欲しいわ
てか北海道で数十万もするってことは
やっぱニセコとかなのかな
空港から30分だからニセコじゃない
そしてそのまま泊まり続ける方もおもろい
これを上げるってことは特定してフルボッコ叩けってことですよねw
アイアイサー
高級顧客をターゲット、デザイン優先
実戦登板させてない、小規模なので緊急時の対応は少人数
安全が欲しけりゃほどほどに人が多いホテルのスイートに泊まるほうがいいんだろうね
一酸化炭素検知機能付いた火災報知器は1万前後だよ
あり得ねえな
金目的で結婚したのかと思った
それでこんな対応とかもう終わりだよ
まあそれを言ったら四国もだけど
死ぬ意識無いの自分もやろ
金持ちの考えることはわからんよな
寒すぎて外出たくなかったのかな


コメント