アニメ映画大好調の影に「ジブリ」しか売れないオリジナルアニメの現実。識者からどんなに高評価でも賞をとっても大衆は見てくれない

「鬼滅の刃」や「名探偵コナン」などのヒットをはじめ近年はアニメ映画が好調です。しかし、原作ものや、宮崎駿監督や新海誠監督ら一部の超有名監督作品を除けば、オリジナルの興行収入は総じて苦戦しています。昨年でいえば、「ふれる。」や「きみの色」が期待通りとはいかず、関係者を悩ませました。今年は、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で長編コンペティション部門審査員賞を受賞し、スクリーン数もあったはずの「ChaO」も厳しい結果となりそうです。理解を深める記事を紹介しつつ、苦戦の理由を考えてみます。

アニメ映画の興収が好調なのは、知名度の高い作品が評価されてリピートされたり、一般層を広く取り込めたりした場合の話です。

原作ものに比べて知名度で劣るオリジナルは、鑑賞後の評価がネットで盛り上がることを期待します。しかしコスパ重視の価値観が浸透した今、多少の驚きや感動では話題になりづらい。さらにSNSの傾向も「バズ狙い」が強く、自然と有名・話題作に流れがちです。

能力もあり、実績のあるクリエーターを起用しても、興収面でいえばオリジナルで厳しい結果が重なっているのは事実です。ただし今の映像ビジネスは、ネット配信も含めて総合的に計算されています。オリジナルに挑戦する意義や、人材発掘・育成の重要性も理解しているでしょう。そのバランス設計は、ビジネスを描く側の見せどころでもあります。

ただし誰も予想しないところから、社会現象になるようなコンテンツが生まれたりすることもあります。そこがエンタメの面白いところで、意外な場所に“金脈”があるもの。そして原作ものが強い時代だからこそ、あえてオリジナル作品に足を運んで論評する硬派なファンの存在感が問われるところではないでしょうか。いつの時代もファンが支えるのですから。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e5b810db3dc4636f72601a56c0f93756468441d0

新海誠の君の名は。みたいに分かりやすい王道設定にして
深夜アニメの人気キャラデザイナーを起用し美少女のパンチラや胸揺れをやるくらいしないと
わざわざ遠方から高いカネ出してまで見に来てくれないよ