劇場版サザエさん〜剣豪伊佐坂見参〜って言うほどつまらなかったか？

締切に間に合わなくなった伊佐坂が万年筆でノリスケの喉を切り裂いたシーンカッコ良すぎたやろ？

あらすじ頼むわ

>>3
早く語れよ

>>5
それは彼の担当がノリスケだったこと、そしてネタ切れしていたことだ

ノリスケはここらではハイエナと呼ばれている。親戚の家に勝手に乗り込んで飯を食ったり、今こうしてベストセラー作家である私の目の前で唾を垂らして待っている。
もう限界だった。気のいい奴ではあるがその柔らかくも掴めない顔にうんざりしていた

昼食でハイエナとそうめんを食べながらテレビで時代劇を見ていた。
剣豪伝、か…
ネタ切れで止まっていた源泉が再び湧こうとしていた

剣豪、現代に蘇り周囲に笑われながらも大義を成す話はアリかもしれない。
ハイエナが昼寝をとっている間、私は磯野家に拝謁した

入る前からあの騒がしい頭でっかちと青臭坊主の鳴き声が聴こえる。本当のことを言うと私は彼らが嫌いだ。

あらすじがある点は評価する

波平はいなかった。会社のゴルフの付き合いらしい。窓際のくせにホール際に打つのは上手いらしい。

タイコが拷問レイプで殺されるところは抜けたわ

今まで思いついたアイデアはなるべく自ら体験し原稿に吹き込んできた。しかし今回は違う。剣豪伝だ。悪役を見つけ成敗する剣豪ごっこをしてしまえば作家人生が終わる。メガネを外し、横になると

私は時代劇に出てくるサムライとなっていた。
私はすぐここが夢だと気づいたが、またとないチャンスに竹筒を揺らした。刀を振るい、悪を斬る。それだけだった。腹十二分目の体験をしたところで目が覚めた。

今度はサバンナにいた。私はサムライからアフリカの部族となっていたのだ。
太陽が真上から体を焦がす感覚だった。
人の気配はなかったが、すぐに野生の動物たちを見つけた。シマウマやキリンが辺りを警戒しながら歩いていた。

あたりを散策していると遠くでライオンが彼の子供に噛み付いているのを見かけた。よく見ると近くにシマウマの死骸がある。先に食べようとしたから怒られたのだろう。すると遠くからハイエナのような肉食獣がシマウマの死骸を狙って歩いてきた。ライオンはそれに気づかない。

波平だった。ひどく心配した様子だった。一家全員が私を見ていた。今度は私が動物になった気分だった。同じく太陽は古いが眩しい照明に入れ替わっていた。私は薬でもやっていたのか？

まだ視界が歪んだり輝いたりしていた。人を人と認識することは出来るぐらいまで良くなってきたが、家の中ではハイエナがたむろしていた

ハイエナは私を見るやいなや怒鳴り散らしてきた。顔は赤い。冷蔵庫のビールも大事にしていた日本酒も全て飲まれた。あなたが稼がないと僕には家族がいるんですよ！イクラ！
酔ったハイエナをよそに自室に今日の出来事を書き込む。3日で書き上げる自信があった。剣豪がアフリカで戦う話だ。売れないと思うがそれでよかった。あのハイエナをしばらく黙らせられるならそれで十分だった。

執筆生中継で草

ええやん頑張れ

原稿用紙のマスが丸く感じる。それと違って万年筆はいつもより鋭く、名匠の一品のように感じた。
部屋にハイエナが入ってくる。あのー！先生の嫁さん泣いてますよー！契約打ち切るって言ってやりましたからね！
ハイエナが泣きながら唾を飛ばしてくる。無視して引き続き書き続ける。
娘さん、食べ頃ですよねー？いいっすかあー？ハイエナは全てを喰らうつもりだった。酔っている以上に仕事で思い詰めているのだろう。しかし娘への言動で私はとうとう激怒した。

昔ものまね番組で｢伊佐坂先生いささかやり過ぎ｣とか言ってたやべぇ奴好き