京アニ事件で亡くなった「天才」アニメーターの絵本がアニメ化へ。日本のテレビ局には断られるも中国IT企業がスポンサーに

「天才」が生んだ小さな魔法使い、30年の時を超えアニメ化へ

7/18(火) 10:30配信
毎日新聞

　見習いの小さな魔法使いが、友達の怪物と仲直りする。30年以上前に出版された絵本がアニメ化されることになった。作者は、京都アニメーション放火殺人事件で命を奪われたアニメーターの木上益治（きがみよしじ）さん（当時61歳）。テレビ局から「はやりじゃない」とつれない反応をされることもあった物語が今、再評価された理由とは――。

　◇偉ぶらない「天才」が残した絵本

　「『木上に描けない絵はない』と言われるほどの才能だった」。木上さんが1980年代に籍を置いた会社の元同僚で、アニメ会社「エクラアニマル」（西東京市）の作画監督、本多敏行さん（72）は、そう振り返る。

　生き生きとした子どもの表情から緻密な建造物まで。何でも描き出す圧倒的な画力と、それを可能にする観察眼を持ち、若い頃から「天才」と呼ばれた。それでも「いつも穏やかで、自分を前に出さない謙虚な人だった」という。

　当時はオリジナルの絵本も手掛け、エクラアニマルの前身の会社から89年に「小さなジャムとゴブリンのオップ」を自費出版した。見習い魔法使いの少年ジャムが、怒らせてしまった怪物オップにあの手この手を尽くし、仲良しに戻るとの童話だ。見開きで20ページあまり。エクラアニマル代表の豊永ひとみさん（67）は「ジャムが自分で考え、行動し、答えを出す。何でも簡単に魔法で解決する物語ではない」と魅力を語る。

　◇2Dアニメの技術が評価

　当初からアニメ化の構想があったが、スポンサーが見つからなかった。本多さんはいくつものテレビ局に出向いて作品を持ち込んだ。しかし、返ってきたのは冷たい言葉ばかり。「はやりの作風じゃない」「もっと温めておいて」。求められているのは、もっと分かりやすい、視聴率が取れる作品なのだと感じた。90年代に木上さんが京アニに移ったこともあり、計画は行き詰まった。そして2019年7月に京アニ事件が起こり、木上さんを含む社員ら36人の命が失われた。

　転機は23年4月、意外な形で訪れた。中国の大手IT企業「知乎（ジーフー）」がスポンサーに決まったのだ。同社は芸術作品や社会事業に資金を提供しており、エクラアニマルのスタッフだった中国人女性が「小さな――」のアニメ化事業を応募。中国の主流であるコンピューターを使った3Dアニメではなく、手で紙に描く2Dアニメの技術継承を目的とした点などが評価され、約2000の事業から選ばれた。

　アニメ化に向けて本多さんが絵コンテを描き、呼び掛けに応じた数十人のアニメーターが協力。「ドラえもん」のアニメに長く関わった中村英一さんら、業界の巨匠も名を連ねる。「ワンピース」のアニメなどを手掛けてきた進藤満尾さん（79）は木上さんと親交はなかったが、絵本にほれ込んで制作に加わったといい、「このキャラクターたちを動かしてみたい」と意気込む。

※以下略※

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab6630c166a5089a349d79f2b0536ad633eb7bb6

異常者なんだから罪に問うことがアホ

冷暖房完備の病院でぬくぬく

いうて日本もクソアニメ量産してるから余裕が無いようには見えんけど